土浦市社会福祉協議会様のご指導の下、高齢者疑似体験講習が行われました。
これは疑似体験装具を身に着け、高齢者の方々の気持ちを理解して、介護方法について考えるための講習です。
学生たちは手首、足首にバランスの違う重りを着け、肘や膝もサポーターで曲がりにくくなるよう固定。ビニール手袋を二重にした上、指にもテープを巻いて動かしにくい状態にします。さらには、ゴーグルで視界を見えづらく、耳栓で音も聞こえづらくします。
まずは簡単な計算問題に挑戦。しかし、目が見えにくく、手も動かしづらいため、学生たちは悪戦苦闘します。
次は杖をつきながら、階段を下ります。普段は苦も無く上り下りしている階段ですが、足場を確かめながら慎重に下りていきます。
外に出て、自動販売機で飲み物を買います。ジュースを選んで、財布からお金を取り出して、硬貨を入れて、ボタンを押して……。何気ない動作も一苦労です。
今度は、車いすや乳母車を体験します。体の自由が利かない状態ではゆっくりとしか動けず、すんなりと角を曲がることもできません。
高齢者の中には、感覚機能が低下し、熱さなどに気づきにくくなる方もいます。学生たちも、素手と手袋をした手でそれぞれお湯に触り、感覚の違いを確かめます。
ベッドから起き上がること、座敷に靴を脱いで上がること、トイレに行くこと……。学生たちが当たり前にしていることも、高齢者の方々にとっては大きな負担です。
今回の講習を通して、学生たちは高齢者の方々の気持ちや大変さについて学びました。この体験は、学生たちが今後介護施設の利用者様の手助けをする上でも、きっと役に立つことでしょう。